プロ野球 栄養費

プロ野球では各球団の戦力の均衡をはかる為にアマチュア選手に入団が自由に入団交渉をするのではなく、ドラフト制度によって定められたルールの中で交渉権を獲得した球団だけが選手と入団交渉ができる仕組みを採用しています。そのドラフト制度の中では基本的に2巡目以降はシーズンの順位によってウェーバー順で指名していき1巡目に関しては重複した場合は抽選で交渉権を決めていきます。

現在では高卒選手でも大卒、社会人の選手でも全て1巡目で重複すれば抽選ですが、2006年までは自由獲得枠と言って選手側が希望する球団に入団できる制度がありました。選手と球団側の意思が合えば自由に入団できるので、フリーエージェントの制度に近い制度でした。当然何人でも許される訳でなく、2004までは2人までで2004年以降は1人まで認められていました。

しかし最終的に2007年からは自由獲得枠は廃止されました。その原因となったのがプロ球団側が入団前に栄養費として選手側に金銭授受があった事実が明らかになってプロ野球界で大きな問題となりました。本来入団時の契約金や初年度年俸以外とは別のお金が球団と選手側でやり取りされているのは違法な行為であり、公平性にかけるという事で自由獲得枠自体が撤廃される事となったのです。